【成田 パーソナルジム】肩こり腰痛の原因と対策
2022/02/23
そもそも肩こり・腰痛とは何なのか
現代人を悩ます体の痛みといえば、まず挙げられる肩こり・腰痛。「二足歩行をする人間の宿命」とまで言われているこの2つですが、これらは病気の名前ではなく、症状の名前なのです。
肩こりとは
肩こりは症状を表すもので、その症状は「こっている」「張っている」「だるい」「痛い」などさまざまに表現されます。
肩こりには、頭と首と肩をつないでいる筋肉(僧帽筋)が最も関係しています。この筋肉は重たい頭を支え、肩甲骨を動かす際に使われており、日常生活の中でもよく使われる筋肉の一つ。筋肉は緊張している状態が長く続くと疲れて固くなります。この固くなった状態が続くことで「こり」や「痛み」が生じ、肩こりとなるのです。
肩こりが日常的に続くことで症状は悪化し、場合によっては「四十肩・五十肩」や「腱板断裂」などの肩関節の疾患につながる場合もあります。
肩の主な病気
●五十肩●石灰性腱炎●腱板断裂●頚椎症●変形性頚椎症 など
腰痛とは
腰痛は、腰回りの筋肉や背骨(脊椎:椎骨と椎間板)、背骨を通る神経、関節が損傷したり、刺激を受けたりすることで起こりますが、原因はさまざまで特定できない場合も多くあります。原因が明らかな特異的腰痛と原因が明らかではない非特異的腰痛に分けられ、約85%が非特異的腰痛と言われています。※
※特異的腰痛と非特異的腰痛の割合
【特異的腰痛】約15%
原因が明らかな腰痛(椎間板ヘルニア 脊柱管狭窄症など)
【非特異的腰痛】約85%
原因が明らかではない腰痛
腰の主な病気
●脊柱管狭窄症●椎間板ヘルニア●圧迫骨折 など
他にも、内臓の疾患やストレスが原因となって肩こり・腰痛が起こることがあります。たとえば狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患から起きる肩の痛み、胃、肝臓、すい臓、腸の疾患、尿路結石、腹部大動脈瘤、子宮筋腫、子宮内膜炎などから起こる腰の痛みなど、内臓疾患に関係する痛みもあります。 肩こり・腰痛ともに、原因となる疾患が明らかなものは、それを治療することで改善されます。強い痛みが長引いたり悪化したりする場合は、医療機関を受診することが重要です。
姿勢の悪さ、歯のかみ合わせ、目の疲れも原因に!
肩こり・腰痛対策は、まず原因を知って改善することが有効です。主な原因として考えられているのが悪い姿勢や運動不足。同じ姿勢を続けていると特定の場所に負担がかかり、たとえその負担が軽度でも、長時間持続すると筋肉の緊張が偏って起こり、肩こり・腰痛につながります。運動不足などによって、筋力が低下すると疲労物質が溜まりやすくなるため、肩こり・腰痛になりやすくなると考えられています。 また、なで肩・猫背・肥満など、骨格や体型も関与しています。たとえば、猫背になると重心が前に傾き、首や肩などの筋肉の緊張につながることで肩こりの原因となり、上半身のバランスを補正するため腰にも負荷がかかり、腰痛の原因にもなります。 さらに現代人に多いのは、歯のかみ合わせの悪さや目の疲れからくる肩こりです。目の疲れは交感神経を刺激して、筋肉を緊張させます。とくに目と首は近い位置にあるため、目が疲れると、その信号が目の神経を介して首周辺の筋肉を緊張させやすく、肩こりの原因になると考えられています。
ストレスと筋肉の緊張
ストレスと切り離せない生活を送っている現代人。このストレスも、肩こり・腰痛の原因の一つとして考えられています。 ストレスと筋肉の緊張には、自律神経が関係しています。自律神経とは内臓や血管、汗腺などを支配する神経で、交感神経と副交感神経の2つで構成されています。この2つの神経は正反対の作用をすることから、一方が働いていると、もう一方が沈静する仕組みになっています。 交感神経は動物が敵に襲われたり獲物に向かったりするときに働く神経。一方、副交感神経は休養してエネルギーを補給するときに働く神経です。 ストレスがかかると、交感神経が優位になります。すると、筋肉は緊張し血管が収縮し、肩こり・腰痛につながるのです。肩こり・腰痛を繰り返していると、それ自体がストレスとなり悪循環をもたらすと考えられています。 心と体は互いの働きに影響を及ぼし合っています。体を動かすと心が動き、心が動くと体も反応します。呼吸、筋肉、姿勢における相互作用を利用して、トレーニングすることでストレスによる「こり」を予防、解消しましょう。
「こり」の原因となる筋肉疲労や血行不良には、体の中から働きかけを!
筋肉疲労や血行不良におすすめの食材
「こり」の原因となる筋肉疲労や血行不良は、体の中から働きかけることも大切です。肩こり・腰痛は食事と無関係ではありません。「こり」の解消におすすめの主な栄養素としては、カリウム、カルシウムなどの筋肉の動きを補助するもの、血行を促進するビタミンE、DHA、EPA、疲労回復によいクエン酸などが挙げられます。
〇筋肉の動きを補助〇
<カリウム>
ミネラルの一種、筋肉の収縮を助ける。
野菜類、果物類、イモ類
<カルシウム>
骨や神経、筋肉の働きを補助する。
乳製品、小魚
<マグネシウム>
筋肉の弛緩を助ける。
魚介類、ナッツ類、野菜類
〇血行促進〇
<ビタミンE>
自律神経の働きを補助し、血行を促進する。
ナッツ類、大豆製品、緑黄色野菜
<DHA、EPA>
不飽和脂肪酸の一種。血行を促進する。
青魚(サンマ、マグロ、イワシなど)
〇疲労回復〇
<クエン酸>
乳酸などの疲労物質の排出を促す。
ナッツ類、大豆製品、緑黄色野菜、レモン
<硫化アリル>
ユリ科の植物に含まれる。疲労回復と血液をサラサラにする。
たまねぎ、春菊、にんにくなど
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